植物と友達になろう! VOL.10 「アケビ・ミツバアケビ」

ぐんぐんと緑の葉が伸びるこの季節、花が咲き、昆虫が忙しく飛び回ります。

よく陽が当たる登山道の脇、つる性の落葉樹であるアケビの花が咲いています。秋にアケビの実があると多くの方が足を止め、見上げて探す、あのアケビです。

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3枚の小葉で濃い赤紫のガクが目立つミツバアケビです。アケビは雌雄同株ですが、花は雌雄別々になります。上の写真は雌花のアップです。

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雄花は雄しべ6本。10数個ほどの雄花がブドウの房のように(花序)ぶら下がっています。

アケビは小葉が5枚、下のような淡い紫のクリーム色のガクが目立ちます。

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円柱状の雌しべが複数付きます。上の写真は7本ですね。

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雄花は雌花より小さく、複数個集まっています。

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黒い種を包むトロトロしたところは甘いです。皮や白い部分は栄養豊富で油いためにしたり、若葉はおひたしに、つるは工芸品に使われるだけでなく、利尿作用を持つ生薬として、種からは油も搾ったとか。なかなかの芸達者のようです。

おやおや、春先から秋の収穫を夢見ているのは誰ですか。

春、アケビの咲く場所をインプットして、秋にもう一度!

でも山の生き物も狙っていますかね。

 

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