植物と友達になろう! VOL.08 「ウルップソウ」

ウルップソウはオオバコ科ウルップソウ属です。花は他の高山植物に比べて早いので、夏山シーズン最盛期では花期を逃してしまうことが多いです。

残雪がまだ多い時期、梅雨の影響を受ける時期でもあるので、しっかりと準備をして見に行きましょう。もちろん、カメラの防水対策、濡れ対策も。

 白馬鑓ヶ岳稜線のお花畑 レギュラー色の紫とシロバナが混ざって生えていました。

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6月26日に化雲岳の湿原木道ではホソバウルップソウが花を咲かせ始めていました。本州北アルプス白馬岳のウルップそうに比べると確かに葉が細く、花苞の先端部分が細めに尖がっているようです。

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エゾノハクサンイチゲと仲良く生えていました。

 

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大雪山は緯度も高くなだらかな稜線が続くせいか、高山植物同士の棲み分けが明瞭でない感じがします。ミヤマキンバイと仲良しの株もありました。

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夏山シーズンの始め、残雪が消えて間もなくの稜線で見ることができるのが「ウルップソウ」です。特徴のある花で覚えやすいもののひとつですが、実際には花期が短く、きれいな花には中々出会えない花でもあります。

 

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三国境付近

大ぶりの葉っぱは肉厚で高山植物らしくありません。紫の小花の集合で穂状で下から先端に向けて咲いていきます。白馬連峰の砂礫地や八ヶ岳硫黄岳の稜線に自生します。

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マルハナバチも頑張ります。

ウルップ島に自生していることからついた名前で、氷河期に南下し取り残された植物です。白花のものもあります。シロバナウルップソウと言います。

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白馬大池から白馬岳、白馬鑓ケ岳への縦走は人気コースです。白馬大池山荘、白馬山荘、白馬鑓温泉小屋と小屋も整備されていますので、この夏の計画に加えてみてはいかがでしょうか。

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ウルップソウの自生地である八ヶ岳硫黄岳に行ってみましょう。梅雨時で雨に当たるかもしれませんが、自然相手の山歩きならではの思い出になることでしょう。

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好日山荘ガイドコラム ⇒ こちら